AIエージェントによるFCSの操作(MCP)

FCS 26.10以降では、FCSが提供するローカルのModel Context Protocol(MCP)サーバーを利用できます。MCP対応のAIエージェントは、現在のFCSセッションの確認、対応するワークフローの操作、同梱のFCS操作ガイドの参照が可能になり、時間のかかる機械的な作業を直接支援します。

Warning

MCPサーバーを有効にする

MCPインターフェースを使用すると、互換性のあるAIアプリケーションがFCSの機能にアクセスし、お客様に代わって操作を実行できます。

信頼できるMCPクライアントおよびAIアプリケーションのみをFCSに接続してください。有効にするツールによっては、接続されたアプリケーションがプロジェクト情報の読み取り、データの変更、操作の実行、または第三者サービスへの情報送信を行える場合があります。

MCPを介して送信されるデータには、接続先のアプリケーションまたはサービスのプライバシーポリシーおよび利用規約が適用されます。AIが生成したツールリクエストは、誤っている場合や悪意のあるコンテンツの影響を受けている場合があります。ツールの実行を許可する前に、ファイルをバックアップし、重要な操作や破壊的な操作を確認してください。

第三者製MCPクライアントを適切に設定し使用する責任は、お客様にあります。

開始する前に

必要なもの:

  • 有効なライセンスが設定され、AIエージェントと同じコンピューターで実行中のFCS 26.10以降。

  • ローカルコンピューター上のStreamable HTTPサーバーに対応するMCPクライアント。

エージェントがFCSで作業している間は、FCSを起動したままにし、有効なライセンスを維持する必要があります。MCPサーバーは127.0.0.1でのみ待ち受けるため、別のコンピューターやクラウド専用のエージェントからは利用できません。

MCPサーバーを有効にする

  1. 通常どおりFCSを起動します。インストールされたFCS実行ファイルから起動する場合も、Python/スクリプトから起動する場合も手順は同じです。

  2. Settingsを開き、MCP Serverを展開します。

  3. Enable MCP Serverを有効にします。

  4. 警告内容を確認し、理解して同意するを選択します。

  5. 他のローカルプログラムと競合しない限り、既定のポート19877を使用します。

  6. 設定を保存します。

  7. ステータスにListening at http://127.0.0.1:19877/mcpと表示されることを確認します。

クライアントを設定するときは、FCSに表示された完全なURLを使用します。ポートを変更した場合は、すべてのクライアント設定で変更後のURLを使用してください。ポート19876はFCSによって予約されているため、MCPには使用できません。

AIエージェントを接続する

設定はエージェントごとに一度だけ行います。サーバー名をfcsまたはFCSとし、FCSに表示されたURLを使用します。

ChatGPTデスクトップとCodexアプリ

  1. Settings > Plugins > MCPを開きます。

  2. Add serverを選択します。

  3. 名前にFCSと入力し、Streamable HTTPを選択します。

  4. URLにhttp://127.0.0.1:19877/mcpと入力します。

  5. サーバーを保存し、指示が表示された場合はアプリを再起動します。

この手順は、カスタムMCPサーバーに対応するローカルのChatGPT/Codexクライアント向けです。Webブラウザー版のChatGPTは、FCSのループバックアドレスへ直接接続できません。

Codex CLI

次のコマンドを実行します:

codex mcp add fcs --url http://127.0.0.1:19877/mcp

codex mcp listで接続を確認します。Codex内では/mcpを使用して、接続済みサーバーとそのツールを表示できます。

Claude Code

次のコマンドを実行します:

claude mcp add --transport http --scope user fcs http://127.0.0.1:19877/mcp

ユーザースコープに設定すると、このコンピューター上の今後のClaude CodeセッションでもFCSを利用できます。claude mcp listで接続を確認します。

Visual Studio CodeとGitHub Copilot

  1. Ctrl+Shift+Pでコマンドパレットを開きます。

  2. MCP: Add Serverを実行します。

  3. HTTPを選択し、FCSのURLを入力して、サーバー名をFCSにします。

  4. 1つのワークスペース以外でも接続を利用できるように、グローバル/ユーザープロファイルの保存先を選択します。

  5. Chatを開き、Configure ToolsでFCSツールが利用可能であることを確認します。

OpenCode

OpenCodeの設定にリモートMCPサーバーを追加します:

{
  "$schema": "https://opencode.ai/config.json",
  "mcp": {
    "servers": {
      "fcs": {
        "type": "remote",
        "url": "http://127.0.0.1:19877/mcp",
        "oauth": false
      }
    }
  }
}

エンドポイントがローカルコンピューターに限定されているため、FCSではOAuthは不要です。設定を保存した後、OpenCodeのMCPサーバー一覧を確認します。

Claude Desktop

Claude Desktopのカスタムコネクターは、リモートから到達可能なサーバーを対象としており、127.0.0.1上のFCSへ接続できるとは限りません。現在のFCSには、Claude Desktopの従来のローカルMCP設定で必要となる個別のstdioブリッジは含まれていません。代わりにClaude Codeまたは別のローカルStreamable HTTPクライアントを使用してください。

利用可能なワークフロー

公開MCPツールは次の機能に対応しています:

  • アプリケーションとセッションの状態確認、およびセッションの作成・読み込み・事前検査・保存。

  • 動画のインポートや選択、ビデオライブラリの参照。

  • 単体およびバッチ処理の実行、ジョブの状態確認・進捗監視・キャンセル。

  • セッションのエクスポート、出力先の検証、およびエクスポート既定値の取得。

  • DCCツールとの連携(状態確認、接続テスト、起動、シーンの読み込み)。

  • 処理プロファイルとアプリケーション設定の確認や更新。

  • Profile / Gallery の検索・更新・予測・削除、およびタイムライン操作。

  • コントローラーの確認・編集・並べ替え、プリセット適用、レンダラ同期、および明示的な保存。

FCSは、選定された名前付きツールのみを意図的に公開しています。ライセンス管理やアプリケーションの内部コマンドはMCPから利用できません。正確なツール一覧は、接続時にクライアントが自動的に検出します。

利用例

接続後は、FCSの状況確認や各種操作、ワークフローの実行などをチャット上で直接リクエストできます。エージェントがFCSの仕様を踏まえて適切な処理を行います。以下のように指示を出してみてください。

User

添付した作業リストと D:/FacialCapture/SampleCapture 内のデータから、FCS の MCP を用いて D:/FacialCapture/SampleProject/Sessions に作業に必要なセッションをすべて作成し、 動画のインポートも実行してください。

Agent

D:/FacialCapture/SampleProject/Sessions は存在するが空です。作業リストと照らし合わせると、 D:/FacialCapture/SampleCapture/Assets/scenes には Hero_001 と Extra_001、Side_001 のシーンしかなく、作業リスト上の Side_A、Side_B、Extra_A 用のシーンがありません。 いくつか確認させてください。

.

1. セッションはどのように作成しますか?(1つ選択)

アクター別セッション(推奨) — Alice→Hero_001、Bob→Side_A+Side_B、Carol→Extra_A の計4セッション。存在しないシーンは後で差し替え

3セッション(actor=performer) — Alice/Bob/Carol の各アクターにキャラは先行文字(Hero_001 等)を指定

Hero_001 のみ — Alice→Hero_001 のみ作成し動画もそれだけインポート

自分の回答を入力 — 自由記入

.

2. シーンが存在しないキャラ(Side_A、Side_B、Extra_A)のセッションはどのシーンを指定しますか?(1つ選択)

Hero_001 のシーンで代用(推奨) — 試験環境なので Hero_001 のシーンを流用し、maya_base は D:/FacialCapture/SampleCapture/Assets を指定

Extra_001 シーンを指定 — Extra_001_setup_FacialBase.ma を指定

シーンを指定する — 自分でシーンと maya_base を指定する

自分の回答を入力 — Side_A と Side_B は Side_001 に、Extra_A は Extra_001 にまとめて進めて

.

3. Maya バージョンは何を指定しますか?(1つ選択)

2023(推奨) — 既存セッションと同じ設定

2022 — 2022 を指定

2024 — 2024 を指定

自分の回答を入力 — 対応する Maya シーンから読み取って

.

4. インポートする動画はどのセットですか?(1つ選択)

01_HMC + 04_ROM (推奨) — 01_HMC\01_Alice、02_Bob、03_Carol の動画 + 04_ROM の ROM 動画を各セッションへ。02_Reference / 03_4view は除外

01_HMC のみ — 01_Alice / Bob / Carol フォルダの mp4 のみ各セッションへ

すべて(Reference 含む) — 01~04 の全 mp4(02_Reference、03_4view_Ref も含む)を該当セッションへインポート

自分の回答を入力 — 自由記入

.

作業中…

.

完了しました。3つの FCS セッションを作成し、対応動画と ROM をインポート済みです。

Actor / Character

Maya scene

インポート動画

Alice / Hero_001

Hero_001_setup_FacialBase.ma

19本 + ROM 1本

Bob / Side_001

Side_001_setup_FacialBase.ma

16本 + ROM 1本

Carol / Extra_001

Extra_001_setup_FacialBase.ma

13本 + ROM 1本

シーンは D:/FacialCapture/SampleCapture/Assets、Maya 2025 で作成しました。 作成先は D:/FacialCapture/SampleProject/Sessions/FCS/ です。 現在は Bob / Side_001 セッションを開いた状態です。

User

Alice / Hero_001 のセッションに切り替えて、Mayaを開いたりシーンを解析したりして、コントローラの登録を行ってほしい。 適切な region と min/max/default も含めて登録して。

Agent

完了しました。

実施内容 (Alice / Hero_001 セッション):

  1. セッション切替 — Alice / Hero_001 を開きました(動画20本、controller_count 0 からスタート)

  2. Maya シーンからパース — Hero_001_setup_FacialBase.ma から CTRL_* ノードを抽出し、 Metahuman プリセットの命名(例: CTRL_L_brow_down.ty)と一致することを確認

  3. 登録・保存 — Metahuman プリセット経由で 174 コントローラをリージョン付きで登録し保存

登録結果:

  • upper: 28行(眉・鼻・首など)

  • eyelid: 18行(瞬き・まぶたなど)

  • gaze: 5行

  • lower: 123行(口・舌・顎・歯)

  • 合計 174行 — すべて min=0.0 / max=1.0 / default=0.0 で保存済み

User

一部のコントローラは min が -1 だったと思う。確認して修正してほしい。

Agent

確認・修正完了です。

調査結果 — Mayaシーン内の各CTRLノードをcommadPortで解析し、各チャンネルの接続先を判定しました:

  • 双方向に動くチャンネル(tx、または Up/Down のような逆向きペアに接続される ty)はレンジ -1..1 が正しい

  • 単一の表情(例: brow_down → browDownL)に繋がる ty は 0..1 のまま

修正内容 — 双方向駆動の 77 コントローラの min_value を -1.0 に更新して保存しました:

  • upper: nose、neck 系など

  • eyelid: blink、eyelid 系など

  • gaze: CTRL_L/R_eye.tx/.ty

  • lower: mouth、lips、jaw、teeth、tongue 系など

検証済み — ControllerInfo.yamlに min_value: -1.0が77行反映、全174行の登録が維持されています。シングル方向のコントローラ(brow_down、jawOpen など)は適切に 0..1 のままです。

承認前に操作内容を確認する

ツールの実行前に、MCPクライアントから承認を求められる場合があります。特に、エージェントに次の操作を許可する前は、提案された内容を注意深く確認してください:

  • ROMを削除する、または処理ジョブをキャンセルする。

  • アプリケーション設定を変更して保存する。

  • セッションまたはコントローラーテーブルを保存する。

  • 処理を開始する、またはファイルをエクスポートする。

まず確認または検証を行い、予定している変更を要約するようエージェントに依頼し、承認後にのみ変更を実行させることを推奨します。コントローラーの編集内容は、エージェントが明示的に保存するまで作業中のドラフトとして保持されます。

トラブルシューティング

FCSにDisabledと表示される

SettingsでMCP Serverを有効にして保存します。チェックボックスを変更しただけでは設定は適用されません。

FCSにWaiting for a valid licenseと表示される

FCSのライセンス認証を完了してください。エンドポイントはライセンスが有効な間だけ起動します。

FCSにエラーが表示される、またはポートが使用中である

19876を除く1024から65535の別のポートを選択して設定を保存し、AIエージェントのURLを更新します。

エージェントが接続できない

FCSが起動中で、ステータスにListeningと表示され、クライアントのURLが/mcpを含めてステータスのURLと完全に一致していることを確認します。別のコンピューター、リモート開発環境、またはクラウドのみで動作するクライアントは、FCSの127.0.0.1エンドポイントに到達できません。

エージェントは接続できるが操作が拒否される

FCSライセンスが引き続き有効であることを確認します。要求した操作が公開ツールの対象外であるか、開いているセッション、選択中の動画、レンダラー接続、その他のFCS状態を必要としている場合もあります。再試行する前に、アプリケーションとセッションの状態を確認するようエージェントに依頼してください。

クライアントのドキュメント