予備知識
この項目では、FCSの想定されるワークフローやサイト内で使用されるFCSの予備知識などについて説明します。
FCSの一般的なワークフロー
他の同様のソフトウェアに倣い、FCSではアクターの表情と対応するキャラクターの表情ペアをプロファイルとして登録・参照し、リグは問わず、フェイシャルアニメーションを半自動的に生成します。
十分なプロファイルを作成すると、自動的にアクターの表情とキャラクターの表情の間に関係性が構築されます。
基本的により多くのプロファイルを登録することで解析の精度を高めることが可能です。
急激な動きなどでカメラがブレてしまう(画角が変わる)と、アニメーションの精度が低くなる傾向があります。その場合、精度の低いフレームをプロファイルとして追加することでリグのパラメータを手動で修正し、再処理することをお勧めします。
Profiles(プロファイル)
プロファイルとは、アクターの1枚の画像とそれと同じ表情になるように調整されたキャラクターのペアデータのことを指します。
これはFCSで動画から特定のフレームを選択しMayaでキャラクターのリターゲットを行うことで作成されます。
ROM
FCSでの作業において、キャプチャー撮影時にアクターがしうる幅広い表情の可動範囲(ROMビデオ)を収録することをお勧めします。
必須ではありませんが、処理映像の量が多い場合、ROMビデオを使用することで演技のビデオからリターゲットするより基本的な表情を網羅しやすく、時間短縮につながります。但し、処理するデータが少ない場合はそこまで時間短縮にならない可能性がございます。
Baseline profiles(ベースライン プロファイル)
FCSをご購入いただくと、ツークン研究所がフェイシャルキャプチャー撮影で実際に使用している、ROM用の約50種類の表情を収録したPDFをお渡ししています。参考資料としてご使用いただけますと幸いです
PDFに記載されている表情を含むプロファイルを総称してベースラインプロファイルと呼び、ベンチマークの基準として使用することがあります。