Session作成もしくはオープン

FCSではアクター情報、キャラクター情報、Mayaシーン情報とその解析データを紐づけたファイルのことを「Session」と呼びます。

FCS起動後、Sessionデータへアクセスするため 「New...(新規作成)」または「Open(開く)」を実行します。

Note

初めにSessionに関わる設定を行うことで、Mayaを別途操作することなくFCS上のボタンでスムーズに作業を開始することができます。

Create new Sessionで作成されるフォルダ構造

赤枠:Project Folderで作成されるフォルダ
青枠:Actorで作成されるフォルダ
緑枠:Characterで作成されるフォルダ
.lock/fcs_session.yaml:sessionをSaveした後に作成されるファイル

  • Facial:動画やMayaシーンデータ等素材を保存する場所
     - Assets:Mayaのプロジェクトファイル(Assets以下)を保存する場所
     - RecData:ROM体操やFCSで解析したい動画を保存する場所
     - Scene:アニメーション出力時のデフォルト出力先
     - SetData:アニメーション出力で「audio」を選択した場合にはwavファイルが、
      「Frame」「Landmark Frame」を選択した場合は連番画像が作成され、保存される

  • FCS:解析に使用するデータが保存されるプロジェクトフォルダ
     - Actor:Actorで作成したフォルダ。Actorで入力した名前が表記される
     - Character:Characterで作成したフォルダ。Characterで入力した名前が表記される
     - RetargetData(IMG/PARAM):作成したProfileの編集データ(画像や数値情報)が保存される
     - VideoData:解析する動画のキャッシュが保存される
     - .lock:競合を防ぐためのロックファイル。起動時/終了時に自動で作成/消去される
     - fcs_session.yaml:session情報を保存しているファイル

Sessionの新規作成

  • File▶Session▶New…を選択


①Project Folder:FCSの作業データを置きたい場所を指定
②Actor:モーションキャプチャアクター名
③Character:3Dモデルのキャラクター名
④Maya Scene:3DモデルのMayaシーンへのパス
⑤Maya Base:Assets、workspace.melがあるフォルダへのパス
⑥Maya Ver:3Dモデルを作成したMayaのバージョンを指定

①Project Folderの設定

Browseボタンをクリックし、Project Folderを指定するためウィンドウを起動します。

  • FCSのデータを保存したい任意のフォルダを選択

Project Folderを作成します。

  • Create

問題なく作成できたらポップアップが表示されます。

  • close

エクスプローラーで「Facial」「FCS」のフォルダが作成されます。

Note

Project Folder作成後

  • Project Folder▶Facial▶Assetsフォルダに紐付けるMayaシーンを、

  • Project Folder▶Facial▶Recdataフォルダに解析したい動画を移動しておくことを推奨します。
    ※別の場所に保存していてもアクセスできます。

②Actorの設定

「+」ボタンをクリックし、ActorFolderを作成するための 「Create new actor folder」ウィンドウを起動します。

  • 「Actor Name」に登録したい名前を入力

  • 「Actor」=モーションキャプチャアクター名

  • Create

問題なく作成できたらポップアップが表示されます。

  • close

エクスプローラーでProject Folderフォルダ直下に入力したActerフォルダが作成されます。

③Characterの設定

「+」ボタンをクリックし、characterFolderを作成するための「Create new character Folder」ウィンドウを起動します。

  • 「Character Name」の入力欄に登録したい名前を入力

  • Create

エクスプローラーでActorフォルダ直下に入力したCharacterフォルダが作成されます。

④MayaSceneの設定

Browseボタンをクリックし、MayaSceneを指定するためウィンドウを起動します。

  • MayaSceneデータのパスを指定

⑤MayaBaseの設定

Browseボタンをクリックし、MayaBaseを指定するためウィンドウを起動します。

  • workspace.melがある場所(Mayaシーンのプロジェクト設定で登録している場所)を指定

Attention

FCS上でポップアップするウィンドウにはworkspace.melが表示されません

⑥MayaVerの設定

  • ④で設定したsceneを作成したMayaのバージョンを指定

全て入力を終えたらSaveボタンを押してください。

  • Save

エクスプローラーでcharacterフォルダ直下にfcs_session.yaml(FCSファイル)が作成されます。

Note

.lockファイルは 作業中にほかの人からのアクセスを防ぐためのものです。
正常に終了した際には自動で削除されます。

Note

不正に終了するなどして.lockファイルが残ってしまった場合、
FCSの起動時にポップアップから削除するか、
.lockファイルをエクスプローラーで直接削除してください。


既にSessionが作成されている場合

履歴またはfcs_session.yamlファイルからSessionを開いてください。

履歴から開く場合

以前にSessionを起動している場合、File▶Session▶Openの下に履歴が表示されます。

  • 作業したいデータをクリック

fcs_session.yamlファイルから開く場合

  • File▶Session▶Open▶Open...
    OpenSessionウィンドウが開かれたらローカルとネットワークドライブが表示されます。

  • Characterフォルダ直下にあるfcs_session.yamlファイルを選択し、開く


Seesionを開く際の注意

Sessionの同時起動について

Warning

Sessionの新規作成/Open後、続けて別のSession作成や起動は出来ません。
別のSessionを開きたい場合は、現在のSessionを終了し、FCSの再起動後開きなおしてください。

「⑥Maya Verの設定」をしても反映されない場合

session作成時に設定した項目は File▶Session▶info で確認することができます。

NewSessionで設定したMayaVerがinfoで反映されていない場合は、info画面のMayaVersionを右クリックし、Editから変更ができます。

Attention

設定の変更後は必ずSaveボタンを押してください